ロバート・ウィリアム・チェンバーズ(1865–1933)はブルックリンに生まれたアメリカの画家にして小説家である。もともと美術を学んでアート・スチューデンツ・リーグとパリのエコール・デ・ボザールを経ており、雑誌に挿絵を売っていたが小説家に転じた。
代表作『黄衣の王』(1895)は、同題の架空の戯曲を媒介として結ばれた短編集で、その戯曲を読んだ者は狂気に陥るという設定を共有する。E・F・ブライラーはこの作品を、アメリカ超自然小説の最も重要な達成のひとつに数えた。
チェンバーズが持ち込んだカルコサ、ハスター、黄の印といった架空の概念は怪奇小説の伝統の核となり、H・P・ラヴクラフトに深い影響を与え、のちにクトゥルフ神話へと吸収された。