ニャルラトホテプはアザトースの魂にして外なる神々の使者であり、ほかの神々とは異なり、人間の前にみずから姿を現す。「這い寄る混沌」と呼ばれ、千の形をとって現れては、文明を内側から崩していく。ほかの神々が無関心であるなら、ニャルラトホテプは能動的に人類を嘲り惑わす。知識と幻影を餌に人間を破滅へと導く――神話のなかでもっとも人間的でありながら、もっとも悪意に満ちた存在である。