ヒーシは、もともと神聖な場所や森を指す言葉だったが、のちに魔物やいたずら好きの存在、さまざまな神話的個体を意味するようになった。後期のフィン゠カレリア伝承では、山や崖、森や丘のような際立った地形や険しい土地とつながる。トロールや巨人に絡み、ある物語では巨人たちが岩を投げる。
ヒーシの邪悪な性質は、フィンランドがキリスト教化する中で大きく膨らみ、その名はキリスト教の悪魔と重なった。人より古く、人に無関心な原初の土地の精霊が、後から魔物と烙印を押されたという点が、古いものが新しい名で呼び直される我々の世界観の調べと通じる。