怪異・東洋

土蜘蛛

츠치구모

「土蜘蛛」は、もとは飛鳥・奈良・平安初期に大和朝廷に服さなかった地方勢力を蔑んで呼んだ歴史的な蔑称であり、日本の伝承における蜘蛛のような妖怪の名でもある。『日本書紀』『古事記』、諸『風土記』といった古い記録に登場する。朝廷の権威に忠誠を示さぬ者たちに、この語が着せられた。

『平家物語』系の頼光伝説では、奇妙な病を患う源頼光が巨大な土蜘蛛と出会い、斬り殺す。十四世紀の絵巻『土蜘蛛草紙』がその物語を伝える。人である異邦を地中の怪物として呼び直したこの名は、何を怪異と呼ぶかが観測する側にかかっているという我々の世界観と通じる。

Japanese folklore (Nihon Shoki, Kojiki; 14th-c. Tsuchigumo Sōshi).

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