エル・ボラクはロバート・E・ハワードが創り出した現代の冒険人物であり、テキサスの早撃ちフランシス・ザビエル・ゴードンが中東と中央アジアへ流れこみ、部族の政治と陰謀と戦のなかで活躍する物語を描く。その異名は、すばやい銃さばきに由来するアラビア語の称号である。
ハワードの他の主人公たちと同じく、エル・ボラクもまた文明の規範のそとで、おのれの倫理にしたがって行動する人物である。その物語は「アドベンチャー」などのパルプ雑誌に載り、史実と当時のオリエンタリズム的な慣習が入り混じった、冒険小説の産物である。